コロナ禍の今、大学受験は感染症で決まり!
 スペイン風邪編

こんにちは。
「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」
この言葉は福沢諭吉著作『学問のすゝめ』5編に出てくる有名な言葉です。人は前に進むか後ろに退くか2択であり留まり続けることはできないことを表しています。
受験生の皆さんは焦りや不安で押しつぶされそうな頃だと思いますが計画をしっかり立て前に進み続けてください!

さて、2020年コロナが流行り感染症に対する注目が高くなりました。
2021年度、大学試験のホットなテーマとして『感染症の歴史』があげられます。
山川の教科書でも感染症に関しては記述が少なく、出題されれば大きく差がつくテーマと言えます。

今日は「スペイン風邪」について取り上げます。コロナが世界で猛威を振るっている現在、スペイン風邪は歴史的指標の一つとして注目されています。
スペイン風邪とは第一次世界大戦末期に発生したインフルエンザです。

ドイツやイギリスでもスペイン風邪が大流行しましたが、第一次世界大戦の真っ只中だったため秘匿にされていました。一方で、参戦国ではないスペインでは報道規制はなく、スペインで大流行しているという報道が世界中に流れ続けたために「スペイン風邪」という名前が付きました。また、日本政府は同盟国であるイギリスでスペイン風邪が猛威を振るっていることは報道規制し、敵国であるドイツでのスペイン風邪の流行は大々的に報道しています。
実はパリ講和会議の最中にアメリカ大統領ウィルソンもスペイン風邪に感染しているのです。補佐官なども感染しておりホワイトハウスでクラスターが発生していたのです。

スペイン風邪は日本でも流行し多くの死者を出しました。日本では「感冒」「風邪」と呼ばれ、「スペイン風邪」の呼称が定着しました。

学校や工場、軍隊でクラスターが発生し当時も問題になっていました。当時の新聞を読むと感冒(スペイン風邪)により全国の多くの学校が一斉休校したことが読み取れます。また、感冒により村が全滅したことも当時の新聞には書かれています。
(日本史担当 ハヤト)