「学び」はそこら中に転がっている!

2020年4月に私の好きなYouTuberであるQuizKnockから『勉強が楽しくなっちゃう本』が出版された。「勉強に対するイメージを少しでも変えたい」という想いから生み出された本である。ずっと勉強が嫌いだった私はすごく共感できる想いだが、こういった本が必要な環境であることに複雑な気持ちだ。

 日本では学ぶことに対して抵抗を持つ人は少なくない。それは小学校から勉強することを強制されて育ったことに起因する。ゲームが好きな人は多いと思うが、勉強が好きという人は少ない。小学校のころからゲームすることを強制されて生きることを想像してほしい。果たして本当に今でも「ゲームは楽しい」と言えるだろうか。おそらく今よりも多くの人がゲームを嫌いになるだろう。多くの人が勉強を好まないのは、その人が悪いわけでも、勉強そのものが悪いわけでもない。私たちが生まれ育った環境に原因があるのである。

 「学ぶ」とは非常に広い範囲のことを指す言葉であり、学校で先生の話を聞いてノートをとることや、先生に言われた課題をやるのは「学び」の中のごく一部でしかない。自分が好きなことについて調べてみることや、実際に体験することも学びである。もっと言えばゲームをやったりアニメを見ていたりすることも学びなのである。

学びは当たり前に身近に存在するものであり、良い悪いではない。これを意識して生きることが「学ぶ」ことを好きになる一つの方法ではないだろうか。

(ライター ヨッシー)