共通テスト英語 総評

共通テスト英語 総評

寺子屋ちゃんねる初登場の高1英語担当です。
今回は、共通テストの英語(筆記)の総評をお伝えしようと思います。

皆さんご存知の通り、センターから大きく変わったのは文法や発音・アクセント問題がなくなり、全て読解問題となった点です。 より実用的な英語を意識したのだろうなという感じがします。

読解中心になった分、当然文章量はセンターと比べてかなり多くなりました。 私も解いた感覚としては結構ボリューミーだったと感じました。 ただ、試行問題と比べるとマーク数も多くなっています。試行調査1回目のマーク数は38、二回目は43、そして今回は47です。 この違いがどのくらい問題を解く上で負担になるかはわかりませんが、量が多いと感じた一つの理由かもしれません。

また、問題の難易度についてですが、個人的な感覚としては例年のセンターと変わらないように感じました。 問題量を考えるとセンターよりも難しかったかもしれませんが、語彙のレベルや問題で問われている内容もさほど難しくはありませんでした。 第4問あたりから文章量が多くなり、情報の整理が大変だったかもしれませんが、言っていることはそこまで難しいことではありません。 落ち着いて解くことができれば問題なく解けるはずです。

そうなると、今後課題となってくるところは問題処理速度でしょう。 そこでカギとなるのが「速読力」です。 いかに速く、正確に内容を掴み取るかという事です。
そのためには、単語や文法をしっかりと習得することが必要です。 文法問題がなくなったからと言ってそこの重要性が失われるという事は全くありません。 そこを土台として、読解力が養われるのです。 発音・アクセント問題もなくなりましたが、リスニングにおいてはここの知識も必要です。 リスニングの点数の比率も上がったため、より一層重要性を増しています。
そこで、単語を勉強する際に単語帳の付属のCDなどを用いて発音を確認しながら覚えることをお勧めします。 そして、CDと一緒に発音をしてみてください。 耳と目と口を使えばその分早く覚えることができて、発音・アクセントも習得できて、まさに一石二鳥です。 面倒だと思うかもしれませんが、こうした地道な努力が一番の近道です。 騙されたと思ってやってみてください。 

(ライター 英語担当 Sanami)