ロジカルシンキング 〜ちょっと何言ってるのかわからない、からの脱出〜

ロジカルシンキング

「ちょっと何言ってるのかわからない」。 サンドウィッチマンのコントで出てくる定番のボケである。これを言われる側の伊達は、本当に何を言っているのかわからないこともあれば、ちゃんと説明したにもかかわらず、理不尽にこう返されることもある。このネタに笑わされた人も多いのではないだろうか。

 自分の意見を言わない人が多い。だいぶ昔から言われているが未だに解決しない問題だ。ただし、意見を言わない理由が少し変わってきているようにも思われる。以前はそもそも意見がない、考えがないから何も言えないという人が多かった。しかし、最近は「考えてはいるものの、それを他人に対して表現できない」人が多いように感じる。要は「ちょっと何言ってるのかわからない」と言われることを恐れて意見を言わないのだ。

 他人に伝わるように話すには論理的思考(ロジカルシンキング)が重要である。これは課題解決にも非常に役に立つ。課題を冷静に分析し、それを解決するための道筋を論理的に考える。逆に言えば他人に分かりやすい説明をするために筋道を立てることで、自分の理解が深まる。論理的思考は人間の思考の土台なのである。

 一方で論理的思考も一種の道具であり、解決できる問題にも限りがある。複雑化した社会課題には「ちょっと何言ってるのかわからない」くらいの飛躍が必要になっているのも現実である。
(ライター 編集長よっしー)