歴史(フィクションとノンフィクションの間)

今日は日本史に限らず、歴史に関しての話をします。覚えるというより、以下のことを知っていることで、試験問題をつくる出題者つまり教授らと同じ目線で歴史を見ることができます。

 歴史というのは、そもそも勝者が作り上げたものです。つまり、事実とは異なることも多くありますし、誇張して書かれていることも多くあります。例えば、蘇我入鹿と蝦夷の親子に対して悪いイメージを持つ人が多いでしょう。数千年にわたり、蘇我宗家は天皇の地位を脅かしたという教育がなされていたためだと思います。これは、日本書紀を鵜呑みにして日本史の教科書を編纂していたからです。日本書紀も勝者の史料であり嘘も多く存在しているのです。近年の研究を知りたい人はぜひ調べてみてください。多種多様の意見があり、面白いと思います。

 今までの歴史教育は勝者が作った歴史を基につくられていました。しかし、多くの歴史学会はこの姿勢を誤りだとして、様々な目線や史料に基づいて、歴史を修正しようとしています。日本史受験で琉球史や蝦夷、アイヌ、女性史が頻出テーマになっているのは、今までスポットが当てられていないテーマにも興味を持っていますかという出題者側からのメッセージなのです。
(ライター HAYATO)

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