サメの鳴き声を聞いたことはありますか?
キューキューー!と甲高い声で鳴くことで有名なイルカと違い、サメの鳴き声がどんなかは聞いたことがないですよね。それもそのはず、サメは鳴かないのです。
イルカとサメは大きさやフォルムがかなり似ていますがサメは魚類、イルカは哺乳類という違いがあります。ヘッケルの系統図から推測できるように、進化の過程で枝分かれした魚類と哺乳類はその生態が大きく異なります。哺乳類は子どもをお乳で育てますが、魚類を含み哺乳類以外の脊椎動物(鳥類・哺乳類・両生類・魚類)は栄養をたくさん含んだ卵で子供を産み落としお乳を与えることはありません。その他の相違点としてはご存知のように我々哺乳類が肺呼吸をするのに対して魚類はえら呼吸をします。サメが呼吸のために海面上に顔を出しているのを見ませんよね。
実はえら呼吸がサメの鳴かない理由です。空気から肺を外へ出すときの喉の締め具合や口の形を変えて我々は声を出します。そのため肺を持たないサメは鳴くことができないのです。
では、イルカはなぜ肺呼吸であるにも関わらず5~10分という長い時間海の中を潜っていられるのでしょうか。人間と比較して考えてみましょう。人間の深呼吸で入れ換えられる空気の量が肺の20%です。それに対してイルカやクジラはたった一回の呼吸で肺の80%~90%の空気を入れ換えられるのです。この呼吸効率の良さが長い呼吸の秘訣なのですね!