美術館デビューのすヽめ

美術館なんてつまらないと思っているそこの君!!美術を楽しめる素敵なオトナになりたいと思わないかい?そんな君に、わたし流の美術館を楽しむ術を伝授しよう。

 

①どこへいくか

まず一番最初はどの美術館へ行くかを決める。常設展でありがちな、知らない芸術家のよく分からない作品を楽しむ事はかなりハードルが高い。そのため美術館ビギナーは、興味のある美術館や展覧会へ行くことをオススメする。たとえば、小さい頃に読んでいた絵本の作家の展覧会や、教科書などで見たことのある作品がある展覧会だ。また、最近であれば有名な声優やタレントが音声ガイドをしている展覧会もある。好きな人の声を聞くために、美術館へ行くというきっかけも悪くないと思う。やはりどこかに興味がないと行く気が起きないため、目的のものを見つけてから行くことをおすすめする。

 

②作品を見る

いざ到着して作品を見ようとしても、美術館ビギナーはどこを見たら良いか分からないと感じるかもしれない。作品を見るポイントに沿って見ていくと楽しめるかと思う。

 

●鑑賞のポイント

・作品を見て何を感じるか、何を見つけたか探していく

作品を見ていきなり深い事を感じる必要は無い。「あ、なんだこれ?動物みたい。かわいい。」とか、「なんか怖い感じ。なんでだろう」と、子どものように、まずは観察して見つけたことを言葉にしてみよう。意外に面白い発見があるかもしれない。

 

・作者の考えや気持ちを想像してみる

「なんでこれを作ったんだろう」や、「どうしてこの形や色、モチーフを使ったんだろう」と想像してみる。作品の近くに置いてある解説のパネルや音声ガイドを聞いて考えてみると、もっと作品への関心が深まるはずだ。

 

・一緒に来た人と話す

上の2つで気づいた事や考えたことを話してみる。自分では気づかなかったことや、新たな視点を得ることができ、もっと作品を楽しむことができる。また、そういった話をすることで、その人が普段からどんなことに注目したり、考えたりしているかを知ることができる。そしてその人への解像度も上がるかもしれない。

もちろん、美術館は静かに鑑賞することがマナーではあるため、周りに迷惑のかからない程度の小声で話そう。

 

③最後にお土産

展示の最後には必ずと言ってもいいほど作品に関連したグッズが販売されている。お気に入りの作品がモチーフになっているグッズもあるかもしれない。家でも作品を見たいという人は画集や作品集の冊子を買うのもアリだと思う。家でグッズを眺めながら余韻にひたろう。

 

この楽しみ方を頭に入れて美術館に行けば、きっと今までよりは美術館が楽しかったと思えるはずだ。

こうしちゃあいられない!さぁ美術館へ出発だ!!

(ライター 千)