なぜ学ぶのか?

「なんで勉強しなきゃいけないの?」への解答

「なんでこんな勉強をしなければならないのか?」

学校と名の付くところに通ったことがある人なら、一度は思ったことがあるはずだ。

 

この疑問に私なりに答えるなら「楽しむ準備」である。

 

個人的に知らないことを知るのは楽しいと思っている。ただ、ここでいう「知らないこと」とは、知っていることの周りにある「知らないこと」である。自分が好きなアニメやドラマの作成秘話を聞いたとき、「あのシーンはこうやって作られたのか!」と自分が知っていることに引き付けて楽しむことが出来る。自分が知らない作品の話を聞いても同じようには楽しめない。完全に知らないことではなく、知っていることの周辺だからこそ楽しめるのである。

 

これは決して趣味の領域に限った話ではない。学校で歴史を学んだとき、その時は面白いと思わないかもしれない。しかし、ある程度理解するとその後の歴史は、前に学んだことの周辺になる。そして現代に近くなればなるほど「今」の周辺でもあり、より楽しむことが出来る。

 

何も知らない状態であれば、「周り」がないので、知を楽しむことは出来ない。学校で半ば強制的に学ぶことで、知っていることが増え、「周り」もそれに応じて増えていく。知ることの楽しみはこの「周り」にこそあるのである。

「周り」を知り、楽しむことで、また新たな「周り」を生むことが出来る。楽しみを永遠に生み出せるのが、学ぶことの意味なのではないだろうか。

 

 

(ライター よっしー)