夢と仕事

就活した人が感じた新卒の可能性

小学生のときの「将来の夢」を思い出してほしい。読者の大半は直感的に「〇〇になりたい」と将来やりたい仕事で「夢=仕事」を考えていただろう。また高校生、大学生にもなると将来の夢について仕事を現実的に考えるようになっているかもしれない。例えば、自分が持っている専門性から業種を絞ることや、勤務地、福利厚生や給料などを総合的に考え、やりたい仕事を探すと私は勝手に想像する。

 

実際、私もそうであった。確かに最初は「楽しそうだから」や「かっこいいから」という理由で「将来の夢=やりたい仕事」を選んでいた。高校生にもなるとやりたい仕事から逆算して大学の学部を選び、就活では順算して自分の能力や専門性が使える志望企業や業種を選択してきた。しかし、就活を終えた今、その固定観念は払拭すべきだったと気づいた。き、これを読んでいる後輩には視野を広げてほしい興味や関心を幅広く持ってほしいと切に願う。

 

はじめに新卒(学生をやってから初めて社会人になる人)の可能性は無限である。大であることに気付かされた。今まで学んできた内容と仕事が必ず直結するかと言われるとそうではなく、入社してからの研修や経験で必要なノウハウを身につけられるからだ。例えば、文系出身が一からプログラミングを習得しシステムエンジニアとして働いたり、理系出身がビジネスについて学び営業職などをやることもできる。人生を逆算したり順算して計画するのも大事ではあるが、できる仕事はほぼ無限大であるため、これから社会人になる人は視野を広げて考えて良いと思う。

 

次に夢と仕事を一緒くたに考える必要はないと感じた。人生はそう甘く無く、やってみたい仕事ができない、または行きたい企業ややりたい職種に行けないという人は多くいると思う。しかし、この世界には数多の生きていくためのルートが存在するため、今まで想像しなかった新しい自分に出会えるかもしれない。

 

そもそも「夢≠=仕事」という考え方も違うかもしれない。夢を叶えるとは仕事をすることなのだろうか。私は「夢=楽しみたいこと、幸せなこと」であるべきだと思う。そのためには広い視野を持ちチャンスが巡ってきたときには積極的にトライすべきだ。小さいことでも構わない。例えば新しい趣味を見つけてみて没頭してみてはどうだろうか。例えば、「車が好き」だから「自動車メーカー」で働きたいというより「車を運転するのが好き」とか「車を見るのが好き」というのが正しいと思う。もしかしたら新しい自分に出会えるかもしれない。

 

私自身、やりたい仕事を見つけ次の進路を決めることができた。しかし、敷かれたレール上で就活したため別の世界線の自分も見たかったという思いもある。ぜひ、今後新しく社会に出る人には広く物事を見て体感していただきたい。

 

(ライター:HIDE)